リダイレクトとは

SAKAI
今回はサイト移転の際などに利用する「リダイレクト」について解説します。

 

リダイレクトとは

リダイレクトは、 Web サイトの特定のURLにアクセスしようとしたユーザーを、別の URL へ自動的に移動する仕組みです。リダイレクトは元々は「向きを変える」という意味の言葉で URL リダイレクトとも呼ばれます。

リダイレクトのメリットは、いくつかあります。例えば、ウェブサイトが一時的に閉鎖している場合に、理由などを記した特定のページに移動させることで、ユーザーに閉鎖している理由を伝えることができます。また、Web サイトのリニューアルなどによって元々あった URL が新しい URL に変更した際に、訪問者や正しい URL へ自動的に誘導できます。 検索エンジンに対しても、元々あった URL と新しい URL の関係性を伝えることができますので検索順位の維持が期待できます。

リダイレクトのデメリットは、 Web サイトの構成が複雑になることです。リダイレクトには元々あった URL と新しい URL を紐づける記述が必要です。そして、リダイレクトは基本的に永続的に行うべきものですので、 URL を変更すればするほど、この記述は増えていきます。リダイレクトが複雑化すると、ユーザーを正しいページに転送する際にかかる時間が長くなってしまうこともあります。そのため、 URL を頻繁に変えることはなるべく避けた方が良いです。

なお、リダイレクトとよく間違えられる用語としてリバースプロキシとリライトがあります。リバースプロキシは Web サイトにアクセスしようとしたユーザーを別のサーバーに移動させる仕組みで、URL は変わりません。また、リライトは Web サイトにアクセスしようとしたユーザーを URL は変えずに参照するファイルを変える仕組みです。リダイレクトとは URL が変化するかしないかの違いがあります。

リダイレクトの種類

リダイレクトの種類はいくつかありますが、ここでは代表的な方法として、三つご紹介します。

HTML でリダイレクト( meta Refresh)

Web ページの Head タグ内に下記のような記述をします。

<meta http-equiv=”refresh” content=”0; URL=’http://new-website.com'” />

CONTENT=”0″の0の部分を変更することで、転送までの時間を秒単位で変更することができます。
HTML リダイレクトは、Web ページに1行追加するだけでリダイレクトできる簡便性がメリットです。しかし、 HTML リダイレクトは、検索エンジンに対して Web ページが移転したことを知らせるステータスコードと呼ばれる情報が含まれないため、検索順位を維持したいページに対しては実施を避けた方が良いでしょう。

JavaScript でリダイレクト

JavaScript などのクライアントスクリプトを使って、自動的にリダイレクトをする方法です。
ウェブページに、下記のようなスクリプトを記述することでリダイレクトすることができます。

window.location = “http://new-website.com”; window.location.href = “http://new-website.com”; window.location.assign(“http://new-website.com”); window.location.replace(“http://new-website.com”);

JavaScript リダイレクトは、 JavaScript の実行を許可していないウェブブラウザを利用しているユーザーでは、転送されません。また、検索エンジンに対しても移転したことが伝わらない場合もあるので、検索順位を維持したいページに対しては、 実施を避けた方が良いでしょう。

サーバーリダイレクト

サーバーリダイレクトは最も一般的なリダイレクト方法です。世界中で最も利用されていると言われている Apache では、 .htaccessに特定のルールを追加することでリダイレクトできます。

Redirect 301 / http://www.new-website.com

サーバーリダイレクトは、 Google も推奨する方法です。そのため、検索順位を維持したいページに対しては、サーバーリダイレクトを採用すると良いでしょう。ただし、実装に際しては技術的な知識が必要になります。 企業で実施する場合はサーバー管理者、個人で実施する場合はレンタルサーバー管理会社のヘルプ画面などを参照し、慎重に設定しましょう。

リダイレクトの注意点

リダイレクトをする場合 、注意するべきことがいくつかあります。

リダイレクト回数はなるべく減らす

ドメインの移転など大規模なサイト移転を複数回実施していると、一つの URL に対するリダイレクトが複数回発生してしまう場合があります。リダイレクト回数が増えると、ユーザーが移転先のページにたどり着くまでに時間がかかるなどのデメリットが生まれます。新たにリダイレクトを追加する場合は、現行のリダイレクト状況を分析し、リダイレクトの繰り返しが起きないように設定すると良いでしょう。もちろん、リダイレクトがなるべく発生しないような URL 構造を目指すことも大切です。

リダイレクトは半永続的に実施する

「リダイレクトはどのくらいの期間実施するべきでしょうか。」という質問を、よく耳にします。 ケースバイケースですので、一概に回答することは難しい質問ですが、基本的にはリダイレクトは半永続的に実施すべきです。なぜなら、古いURLに対して被リンクが設置されている場合、その効果を新しい URL に届けるためには、リダイレクトを継続する必要があるからです。

サーバーサイドリダイレクトを採用する

前述のように、リダイレクトにはいくつかの方法があります。なかには、検索エンジンに対して、ページが移転したことを伝えることができない方法もあります。どうしても、 HTML リダイレクトや JavaScript リダイレクトを使わなければいけないシーンを除き、基本的にはサーバーリダイレクトを行うと良いでしょう。なお、不適切なリダイレクトは、自然検索経由のトラフィックを大きく減らすリスクがあります。リダイレクトの実装は、 エンジニアなどの協力を得ながら、テストサイトでの検証などを通じて、 慎重に実施しましょう。

自然検索経由のトラフィックが減るリスクがあることを認識しておく

上記の注意点を守ったとしても、SEO効果が減るリスクはあります。 大規模な URL 変更を実施しなければならない場合は、そのタイミングで3から5年後の未来を想像し、新しい URL を長い期間利用できるような設計を目指しましょう。